愛と哀しみのボロネーゼ(Salieri)

イタリア料理といえば

ある意味日本における洋風料理の定番といえるのではないだろうか。

フランス料理はお高いイメージだし、ドイツ料理や北欧料理のお店はそんなにないし、

スパゲッティやピザといったイタリア~ンなメニューは思い浮かべるだけで魅力的だ。

そして、ここロンドンにおいても、イタリア料理のお店はたくさんある。

「Caffe Nero」という、日本でいうドトールみたいなポジションのお店もあるし、

有名なJamie Oliverさんのイタリアンレストランもある(いつも人でいっぱいだ)。

今回はそんな百花繚乱のイタリア料理店の中から「Salieri」にいってみた。

いきなり繰り出されるイタリア流(?)ジョーク

店内に足を踏み入れると、予想以上におしゃれな雰囲気である。

ちょっと焦りつつ「ひとりなんですが、いいですか?」と尋ねると、

ウェイターさんに「なんで誰かと2人でこないの?」と聞かれた。真顔で、である。

まさか…カップル以外お断りなのか!?イタリアだけに!?でもここはイギリスだし

内心むちゃくちゃ焦りつつ「いや~来たばっかりなんすわ」とかなんとか答えると

じゃあ俺が一緒に座ってあげよう!ただし料金は君持ちな!!

とおもむろに真向いの席に座ってきた。さすがにこの時は笑顔だったので、

ジョークだということは分かったのだが、どう答えていいかわからず

「お金がないんですよ…本当に…」

という(冷静に考えると非常に悲しい)返しを絞り出したところ、

金の切れ目が縁の切れ目(No money, no honey)」とつぶやき、

ウェイターさんは颯爽と去っていったのであった。

ボロネーゼを注文

ここまでのやりとりですでに精神的疲弊が著しいが、なんとかメニューの英語に目をやる。

あっ!!ボロネーゼがある!! トマトスパゲッティが大好きなのでありがたいぞ!!

さっそく、レモネードと一緒に注文することにした。待つことしばし…

うん…レモネードっていうかスプライトだね。しゅわしゅわするぞ!!

そしてお待ちかねのこの人がついにやってきた。

いいルックスだ!!さっそくいただきま…

そのときさっきのウェイターさんが高速接近してきた

ま、まさかまたジョークが繰り出されるのか!?

もしスパゲッティ食べようとしてきたらどう返せばいい!?

しかし(幸いなことに)杞憂に終わった。チーズをかけてくれるという。

グラスにこんもり入ったチーズを、ぱらぱらぱらぱらぱらぱらぱら…

ぱらぱらぱらぱらぱら(省略)ぱらぱらぱらぱらぱらぱらぱらぱら

めっちゃ乗せてくれた(満面の笑顔)疑ってごめん…お兄さん…

さーて、イタリア国旗と同じ色になったところで、いただきまーす!!

パクリ。パクパク。もぐもぐ。

ものすごく熱い(特に中心がすさまじく熱い)のはありがたい

量もめちゃくちゃ多い(いくら食べても減らない)のはまあ…ありがたい

しかし…なんというか、その、味がめちゃくちゃ薄い。

イギリス料理だったらわかる(←失礼)が、これはイタリア料理。なぜ???

塩コショウを勢い良くふることで塩味はつくのだが、ボロネーゼというのは

トマトとお肉のうまみが凝縮されてガツンと口の中に広がるところがよいのであって

うーむ…なぜだ???なぜ味がしないんだろう?首をひねりながら完食したのであった。

今回の「おいしい度」判定

大変申し訳ないのだが「☆2(コンビニレベル)」としたい。

味的には正直コンビニのボロネーゼの方がずっとおいしいと思いますが

お店の雰囲気や値段(セットランチで12£ぐらい)は悪くないので

もしかしたらメニュー選定を間違えたのかもしれない…とも思い

このような判定としております。うーん、なんで味が薄かったんだろう?(いまだに謎)

ABOUTこの記事をかいた人

たかうじ

ひょんなことからイギリスに2年滞在することとなった食欲優先主義の社会人。イギリスのおいしいものを食べまくるぞ!と期待に燃えていたところ周囲から「いやいやまずいものしかないだろ」「いぎりすw痩せられるねw」「ウナギのゼリー寄せが名物とか笑える」などの心ないコメントを寄せられ、このブログを立ち上げる(そしてイギリスにも美味しいものがあることを証明して周りをあっと言わせる)ことを決意するのであった…。いま、真実を見極める旅が始まる!!