美術の成績万年「1」の私がフードアートに挑戦した件について。

ずいぶん間が空いてしまった

ロンドンのロックダウンも気づけば1か月近く

朝8時に起床して9時からワークアウトをし、

そこから在宅勤務をし、窓の外の日光を眺めながら、

人のざわめきや行き交う姿に懐かしく思いをはせる日々…

最初こそ、こんなことではいけない、せっかくなので

スコーンやパン作りに精を出そう!!

と思ったものの、すぐに致命的な欠点に気づいた。

このロックダウン下だと誰にもできたものを振る舞えないので

できたパンやスコーンを何日にもわたってひとりで食べ続ける

ことになるのである(死)。ごはん党の私には正直、キツイ

それではどうしよう…と思った時、ある考えが閃いた。

そうだ、フードアート、しよう。(「京都行こう」的なノリで)

フードアートを始めた契機:ラジャ様

イギリスに来て1年ほどたったころ、何となく見始めたNetflixの

「ルポールのドラアグレース」の出演者、Raja Gemini様の

中性的・両性具有的な魅力に魅せられた私は、彼女のインスタを

フォローしてその投稿をニヨニヨ眺める日々を送っていた。

そんなある日のこと、ラジャ様が、1枚の写真をストーリーにのせた

「深夜のラーメン最高!」

とキャプションが付けられたそれを見て、めちゃくちゃ興奮した

日本の国民食ラーメンを!ラジャ様が!食べている!!

この興奮を何か…何かで表せないだろうか…

気付けば、ラジャ様ラーメンを作っていた。

しょっぱい出来ではあったがそれでも愛を込めた一作

インスタにのせて満足していると、ピコーンと通知が鳴った。

え…???

ええええええええ!?!?!?

そう、なんとラジャ様がライクしてくれただけでなく、

「笑」の絵文字まで残してくれたのであった。

この成功体験が、隔離で鬱々としていた私に、一筋の希望をもたらした。

もしかして、フードアートなら、小学校から高校まで美術の成績が散々

常に「がんばったで賞」しかもらえなかったり

友達の似顔絵を描いたらその友達に号泣されたり

花を描く宿題がめんどくさすぎて茎だけ描いてスーパー怒られたり

してきた私でも、できるかもしれない…。

気分をあげるために、フードアート、やってみよう

そして、挑戦は始まった

というわけでフードアートをググってみたのだが、

なんかもう超絶技巧過ぎる作品しか出てこないので

一旦諦めて、手探りで作りながら方法を見つけていくことにした。

そして…

 

ただひたすらがむしゃらに作り続けているうちに、

なんとな~~~くやり方がわかってきた。

(といっても、まだ試行錯誤だらけではあるのだが…。)

ということで、私なりに見つけた、

超絶不器用でもなんとかフードアートを作る方法

以下に書き記しておきたいと思う。

美術の成績1でも作れるフードアートとは

①まず、下絵をつくる(②のため、なるべく外側の線を太めに書く)

②下絵を白い紙の下に挟んで、人物の肌にあたる部分をなぞり土台を作る

黒を表現するのは、海苔が一番海苔万能です。

③土台に小麦粉でつくった肌をのせていく(紅茶で割ると褐色の肌になる)

※サフラン水をまぜると黄色になる、青いジュースを混ぜると青色になるなど、小麦粉も万能です。

長い髪は麺類で作る(金色ならスパゲティ、白色ならそうめん、などなど)

※ちなみにスパゲティは長いストレート金髪を作るのに向いているがパーマには不向き(曲がりにくいため)。

材質を考えつつそれっぽい食べ物を使う

たとえばこの衣装の場合、黒いビーズが使われているので黒胡椒で代用。

赤いケープなら生ハムなど、材質を考えながら食材を当てはめていく。

細かい表情はもう下絵を切り抜いてのせるのが一番

厳密にはごはんじゃないからアウトなのかもしれないのだが

正直目や口、鼻の印象だけで180度できあがりがかわってしまうので

もう下絵で「これが最高!」っていう目や口、鼻を描いてそれを

ハサミで切ってのせるのが一番自分の理想を実現できます。

なんとなく周りをかざりつけてみる

全く装飾の才能がないのでもうほんとになんとなくとしか

言えないのですが、背景をなんとなくお砂糖とかで飾ってみる

このアートの場合は元ネタの動画で水を浴びるシーンがあるので

青いお砂糖まいて、なんかスノードームみたいにしたかった。

⑧注意:フードアートは乾きやすい

全般的に言えることなのですがとにかく作っているうちに

どんどん乾いてひびわれたりしてくるのでラップで覆いながら

作るのが最善だと思います。海苔とかすぐ縮んじゃうから

大きめに切らないとあとで死んでしまう…というか何度も死にました。

ライティングで頑張る

そんな頑張って作ってもなんだこりゃ…ってなることも多いですが

とりあえずライトばしばしにあてて光源の反対側から写真撮る

なんかおいしそうでかっこよくなるので最後はもうそれでごまかす。

余裕があれば少し時間をおいて見直す

下絵で黒い爪をつけようと思っていたのに作っているうちに

テンションが上がってすっかり忘れてしまっていた…ということが

よくあるため、余裕があればラップして冷蔵庫にいれて1日保存し、

次の日冷静になって見直してみましょう。意外と直すことが沢山見つかります。

(※絶対に冷蔵庫に入れましょう。そうでないとカビがあああああああ死死死死)

見てくれる友達がいるなら写真を送って相談するのもとてもいいです。

インスタにのせてほめてくれ…って祈るのもとてもいいです。

ちょっとでもほめてもらえるとやっぱりうれしいものです。

おわりに:最も大いなるものは愛である

以上です。

私は全然フードアート用のカッターとかもっておらず

はさみと包丁だけでトライアルしているのですが

それでもまあ上記のようなやり方をすればなんとか…

なんとかなります…(1回2時間ぐらい平気でかかるけど)

ちなみに出来上がった後のフードアートは全部食べてるのですが

正直小麦粉や麺は水分がなくなってめっちゃまずいので

トマトスープに細かく刻んでぶちこむというのが最適解かと。

グダグダ述べましたが結局フードアートは愛です!!

愛さえあればなんとかなります!!ラジャ様愛してます!!

愛のままにわがままに貴方もさあフードアートを満喫しましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

たかうじ

ひょんなことからイギリスに2年滞在することとなった食欲優先主義の社会人。イギリスのおいしいものを食べまくるぞ!と期待に燃えていたところ周囲から「いやいやまずいものしかないだろ」「いぎりすw痩せられるねw」「ウナギのゼリー寄せが名物とか笑える」などの心ないコメントを寄せられ、このブログを立ち上げる(そしてイギリスにも美味しいものがあることを証明して周りをあっと言わせる)ことを決意するのであった…。いま、真実を見極める旅が始まる!!