もし世界が今日で終わるとしたら、最後に何を食べたいですか
ルター「そんなことよりリンゴの木を植える」
映画「サイン」の家族のみなさん「スパゲッティと照り焼きチキン」
自分「白米」
…と答えるぐらいには、ごはんを熱狂的に愛している。
どれぐらい好きかというと、学生時代に友人がダイエットのためご飯を残すのを目撃して
人生最高潮の怒りを覚え、「ごはんに謝れ!ごはんに謝れ!!」と執拗に迫り
友人を泣かせて、先生に強制仲裁されるに至ったほどである(その後しばらく、
「あの人はごはん教信者だから気をつけてね…」と囁かれていたらしい汗)。
今回は、そんな敬虔なごはん教徒である私に、神の祝福がついに訪れた話をしよう。
神器(すいはんき)の到着
ロンドンで最初に暮らしていた住居では、キッチンが共用だったこともあり、
神器(またの名を炊飯器)を持ち込むことかなわず、スパゲッティかパンかポテトを食べていた。
つい先日、新しい住居に越し、晴れて自分専用のキッチンを手に入れたので、家族に伝令を送り
かの神器をとりよせたのである。待つこと10日(なお、炊飯器を送ると、「個人輸出」と
いう形になってしまうそうで、送付費用がかなり高くついたとのことであった。。。すみません)
きましたー!! 頬ずりしたくなるような愛らしいフォルムである。
この炊飯器、日本を旅立つときに職場の人たちが贈ってくださったもので、
その意味でも感無量である(わざわざ海外で使えるものを探してくれたのだ)。がんばろう!
てなわけで、さっそくご飯を炊いてみることに。実は、ロンドンでも日本米は割と簡単に手に入る。
高級スーパー・Waitroseに行くか、日本食材店に行くかという感じ。(「Japanese rice」ではなく
「Sushi rice」という名前がついて売られている!!まあ、たしかにそうともいえるのだけども…。)
今回「らいすわいんショップ」という日本食材店で購入したお米はこちら。
「あやにしき」というお米(コシヒカリ)である。日本産なのだそうだ。
お値段は5キログラムで4,000円と、わかってはいたがお高めである。
しかし、ごはん教信者である私に迷いはない!(実際には10分ほどためらった)
さっそくどぅんどぅん炊いていくぞ。と説明書を見ると
| Note:
(model number) is nothing ”JAPANESE” water level |
えっ…水位が全然「日本の」ものじゃないってこと!?
めっちゃ柔らかくなったりするのだろうか…どうしよう…
この日のためにわざわざWaitroseでマグロ(むちゃ貴重)を購入してあるのに…!!
漬け卵黄なんかも作っちゃってたりするのに…!!
(ちなみに、イギリスの卵は日本より黄色くない。
ちょっと白っぽい感じである。飼料の違いかな?)
こうなったらごはん神に祈りを捧げ、最良の結果を待つしかない…
「外国用炊飯器は柔らかめに炊き上がることがある」との先達の情報を
参考に、水位より2センチほど少なめに水を入れ、ポチっとな。
ダシが出るらしいときいたので、昆布も入れてみる。
(待つこと1時間…)
神の食べもの(アンブロシア)=ごはん
炊けてる!!炊ケテリ!リ!!
(↑うれしすぎてSAN値が0になっている人間の図)
水を少なめにした成果だろうか、ほどよいもっちり感である。
後は食べるだけだーーーーー!!
伝説の食べ物・漬け卵黄オンザライスもできちゃう!!
神の贈り物・まぐろアボカド丼もできちゃう!!
お…おいしい…ごはんのあたたかみ、ほのかな甘さ、
やわらかに口の中でほぐれてゆく飯粒…すべてが愛に包まれている。
多様な食材をあたたかく受け止め、調和するごはんに、聖徳太子もびっくりだ。
ごはんへの久方ぶりの礼拝は、こうして平和と栄光のうちに幕を閉じたのである。
(調子に乗って食べすぎて、礼拝後、しばらく横になる必要があった汗)
3合も炊いたので
たくさん炊いたので、おにぎりにして冷凍しておくことにした。
レンジでチンしてすぐおいしく食べられるところもごはんの魅力である!
これからも、末永くよろしくお願いします、ごはんさん…。
そう心に誓った秋の日であった。
(HAPPY END)






最近のコメント