溢れるポテトはロマンの塊(Five Guys)

安心のハンバーガー

幸いなことに、イギリスのハンバーガーはだいたい外れがない。

Byronもおいしかったし、Honest Burgerもおいしかったし、

Bathで食べたハンバーガーも(晴天も相まって)おいしかった。

イギリスで有名&日本未進出なハンバーガーチェーンとして

Five Guys」というお店がある。なんか某ゲームのピザ屋みたいな

名前だが、わりとよく見かけるので、行ってみることにした。

独自のオーダーシステム

店内に入ると、赤い帽子をかぶった店員さんたちがたくさんいる。

堅実に攻めようと、コーラ+ハンバーガー+ポテトの組み合わせをオーダー。

(ポテトが意外に高くて、あわせて10£ぐらいだったと記憶している。

 なぜポテトが高いの?と疑問に思うも、すぐに理由が判明することになる…)

すると、店員さんに聞かれた。「トッピングどうする?

指し示された札を見ると、実に豊富なトッピングの数々。

マヨネーズ・ケチャップなどの調味料から始まって

レタスやピクルス、オニオンなど、実に15種類もある。

これ全部って言ってみたらどうなるんだろう、と思いつつ、

マヨネーズ・ケチャップ・レタス・トマト・ピクルスを選択。

支払いをすませると、番号札のついたレシートを渡された。

えーと・・・あとは待ってればいいのかな?

他のお客さんの様子をうかがってみると、ドリンクコーナーがあり

容器を取って自分で好きなドリンクを注ぐみたい。ファミマ方式ですね。

スプライトを注文する(コーラを頼んだのだが別にコーラじゃなくても

好きなボタンを押せるので、悩んだ末にスプライトにしました)。

同じコーナーにマヨネーズ・ケチャップを絞り出せるチューブ

設置されていたので、うにょうにょとソフトクリームのようにしぼりだす。

これらの手続きをもたもたやっていると、店員さんに呼ばれた。

どさっ、と紙袋を渡される。ん?店内で食べるのに?

店内で食べている他のお客さんを見やると、机の上に紙袋。

持ち帰りでも店内でも紙袋で渡されるようである。

もはや容器の意味がない

相次ぐ独自ルールの登場に動揺しつつも、紙袋の中をのぞくと…

※ハンバーガーを取り除いた状態で撮影

コップの存在意義がゼロ!!

「コップ?そんなもんただの飾りだよ」といわんばかりに

圧倒的にあふれ出したポテト(コップ容量の2倍ほど)

袋の底でばらばらと足を投げ出し、すっかりくつろいでいる。

ここはあなたの実家じゃないんですよ!ポテトさん!!

一方、ハンバーガーはしっかり銀紙に包まれていた。

安心しつつめくると、安定の2層パティ(^^)

バクっと豪快に頂くが、ん?何か足りない気がする…なんだろう…?

怪訝に思いつつポテトを口に運ぶと、圧倒的マリアージュ!!

スタンドオベーション!!ぴゅーぴゅー!!

ハンバーガーだけだとなんとなく塩気と食感が足りないのを

塩のしっかりきいた、やわらかめのポテトがぴったり埋める

そこにスプライトの追撃があれば・・・世界は平和で満たされる。

まさに凸と凹。陰陽。太陽と月。戦争と平和。理想と現実。

そうか、本当の主役はポテトだったんだね…。

時にはゆっくり袋の底で羽を伸ばすということが

ポテトにも必要なのかもしれない(もぐもぐ)

今回の「おいしい度」判定

無難に「☆3(大衆食堂レベル)」としておきたい!!

総合的(味や見た目)としてはByronのほうが好きですが

オーダーシステムが面白いのと、とにかくポテトの存在感が

圧倒的なので、それだけのためにでもぜひ行ってみてほしいです。

普段は脇役と思われがちなポテトの真の実力が味わえるでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

たかうじ

ひょんなことからイギリスに2年滞在することとなった食欲優先主義の社会人。イギリスのおいしいものを食べまくるぞ!と期待に燃えていたところ周囲から「いやいやまずいものしかないだろ」「いぎりすw痩せられるねw」「ウナギのゼリー寄せが名物とか笑える」などの心ないコメントを寄せられ、このブログを立ち上げる(そしてイギリスにも美味しいものがあることを証明して周りをあっと言わせる)ことを決意するのであった…。いま、真実を見極める旅が始まる!!