うわさに聞いてはいたけれど
ロンドンのごはん(外食)は高い。
ほとんどのお店で、1回あたり10£(約1500円)を余裕で超える。
(チップ代がすでに含まれているのはありがたいのですが…)
しかも、値段が味に直結しない。
「あ~安いからまずいんだろうね」「高いからおいしいかも」
ではなくて、おいしかろうがまずかろうが(ある程度は)高い。
そのため、外れた時のダメージははかりしれない…悲しみがこみあげる。
自炊はじめました
というわけで、(朝9時からしか開いてない飲食店が多いこともあり)
朝食のみではあるが、自炊生活をはじめてみることにした!!
イギリスのレンジの使い方がさっぱりわからなかったり
火が付いたら火が付いたでどれぐらい熱くなってるかわからず
盛大にお魚を焦がしてしまったり、缶の蓋がきつくて開けられなかったり
誤って自分の顔にオリーブオイルスプレーを吹き付けたり…
苦心惨憺しながらもなんとか自炊をつづけている。
苦闘の歴史
それでは、そんな戦いの記録を一部ご覧いただこう。
こちらはターキー胸肉+バジル+トマト+卵の1品。
最初に作った朝食である。フライパン直乗せなのはおいといて
なんといってもですね、味が薄かった。あとなんか強烈な違和感。
調味料を買っていなかったので当たり前なのですが、
なんだろう日本より食材の味がうすいような気がするんですよね
なんだろうこのおいしくなさは…なぜなのか…
続いてこちら。それならばとスーパーでパスタソースを
買ってきて作ってみたトマトパスタでございます。
パスタをあらかじめ水に付け込んでおくと
ゆで時間が少なくなると聞いてやってみたのでした。
…味が薄かった。あとやっぱりふつうにゆでたほうがおいしいです
ええいそれならば!!と日本食材店で醤油ラーメンを買って
お肉と青梗菜(中国食材店で購入)をいれてみたでござる。
お肉はしっかり味付きのものを買ってみたでござるよ!!
が、しかし…!! 味が薄い…!!
そして相変わらず非常に強い違和感を感じる味だ。
やさぐれてランブータン買っちゃいましたよ。おいちいおいちい
お肉を調味液に漬け込むという解決策
苦闘の末、はっ…と思い至った。
①圧倒的に調味料が足りない(しょうゆしかなかった)
②スーパーで売ってるお肉は血(ドリップ)の味が非常に強い
③基本的にダシが出る系の野菜は(マッシュくんを除いて)売ってない
④パスタソースなどの味付け製品も「旨味」を感じられるものは希少である
④スーパーで売っている果物はおいしい
特に①②が圧倒的ビハインドとなってたかうじ選手を苦しめていたのである。
そうだ…お肉に下味をつければいいじゃないか!!
というわけで、日本食材店・中華食材店・インド食材店などをかけめぐり
柚子胡椒やしょうが・にんにくペースト、はちみつ、日本酒、みりん、
ケチャップにマヨネーズ、ラー油、お酢、塩、スパイスセットなどを揃えた。
魔王を倒すために勇者が道具屋で薬草を買い込むように、
イギリスお肉(ドリップがすごい)を倒すには調味料が必須だ。
作戦成功
それでは、再戦といこう!!
豚肉を醤油・はちみつ・にんにく・しょうがで漬け込み、
買ってきたナスは焼いてからポン酢・しょうがに漬け込む。
マッシュルームは切ってスパイス(ローズマリー)と塩をかけておく。
冷蔵庫でじっくり寝かせてから、豚肉+マッシュをフライパンで一気に焼く!!
あとお皿にちゃんと盛る!!(余計なドリップが付いてこないように)
もちろんナスはナスでしっかりよそいまっせ。
…おいしい。しみじみとおいしい…。
なんといってもしっかり「味」そして「旨味」があるのがすごくうれしい。
あと、お肉の鮮度がすごく高くて、プリプリである。
こうして時間をかけてじっくり下ごしらえしてあげれば
イギリスのお肉も本当の姿(鮮度の高さ)を見せてくれるんだね…。
ナスさんとマッシュルームさんもナイスアシストだよ!!素晴らしい!
異国の地にて、下ごしらえの大切さをいまさら学んだのでございました。
(中世、調味料が金銀と同じくらいの値段で取引されたわけがわかりました)
ひとまず安泰…?
というわけで、現在はおいしく自炊生活をたのしんでいる…
のですが…このエビパスタもエビをしっかりオリーブオイルと
お塩とスパイスとレモンでつけこんどいたので美味しいのですが…
ご飯が食べたい!!
※最初の1か月ぐらい仮住まいなのでまだ炊飯器をおいてないのです
醤油はちみつにじっくり漬け込んだ豚肉を
白いご飯に乗せて口いっぱいにほおばりたい~!!
新たな悩みに苦しめられている今日この頃でありました。
戦いは続く!! …to be continued…
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