猫に触りたい、だきしめたい、踏まれたい
私は猫が好きである。日本にいた時はとてもかわいい三毛猫と
相思相愛の関係で、彼女と濃厚かつ幸せなねこねこライフを過ごしていた。
膝に乗ってもらったり、顔を擦り付けてもらったり、踏んでもらったり…
しかしイギリスに神経の細い彼女を連れていくことはとてもできず、
にゃーん、と不安そうに泣く彼女を実家に残して家を出たのだ。
猫を見つめたい、触れたい、無視されたい
イギリスに来てしばらくたった。だいぶ現地生活にも慣れてきた。
しかし猫に触れたい、抱きしめたいという欲求は日増しに強くなっていた。
そんなとき、「イギリスにも猫カフェがある」との情報を聞き、
すがるような思いで予約し(超絶人気店のため予約が必須である)、
ここ「Lady Dinah’s Cat Emporium」にやってきたのであった。
エンポリウム(市場)というよりアゴラ(集会所)
猫カフェなので、猫がいる。それはわかっていたが、久々にみると、
猫ってなんて美しい、完璧な、素晴らしい、最高の生き物なんだろう!
かわいすぎる。神はなんて罪深い生き物を作ってしまったんだ。
この背中の丸いカーブが大好きだと何度でも訴えていく所存である。
目と目が合う瞬間好きだと分かった
やたら大きい猫もいる(8キロあるらしい)。もたもたしててかわいい。
天国かな?
あざとすぎるアングル、かわいい~!!
どの子も非常に毛艶がよく、太っていて、かわいがられているんだな、
と実感できる。お客さんもみんな猫にデレデレである。
〇寝ている猫には触ってはいけない
〇抱っこしてはいけない
〇複数の人が同時に触ってはいけない
などルールもしっかりしていて、「猫本位」ですばらしい。
猫が自由に歩きまわり、周りの人間が「あ~」「う~」と
感嘆の声を漏らしながらゾンビのように手を伸ばすのを
ひらりとかわしてすたすたと歩き去るさまは…最高。
ごはんのことは忘れない
すっかり猫ブログと化した…と思いましたか!?
きちんとごはんのこともレビューしますよ!!
ハイティー(25£)のコースにしたのでスコーンなどが付いてくるのだ。
上段にのっているのがお菓子類ですね。
下段はこんなかんじで、しっかりごはんもの。
飲み物はおかわりし放題。レモネードおいちい。
…といっても、猫カフェのご飯だから、それほどでもないでしょう。
そう思いながらスコーンを口に運ぶ。
お、おいしいいい!!
しっとりとしたスコーンがクロテッドクリーム&ジャムと完璧に調和!!
なんだと…ただ猫がかわいいだけでなくてご飯もおいしいだと…!?
この世はなんて理不尽にできているんだ…ここは異次元空間だ…
※ちなみにこのお店があるエリア(ブリックレーン)は
あまり治安がよくないので、そういう意味でも別世界でした。
しあわせであたたかい気持ちで午後のひとときを過ごしたのでした。
今回の「おいしい」度判定
おねこさまの可愛さ、スコーンのおいしさを加味しつつ
サンドイッチとかはわりとふつうなところがあるので、
「☆3(大衆食堂レベル)」としたい。
ちなみに猫にさわりたいという欲求は解消されたが、
日本にいる愛猫を裏切ってしまった、自分は浮気者だという
強い罪悪感にも同時にさいなまれるのでありました。
エリスを置いてきた森鴎外もこんな気持ちだったのかな。
(しかし森鴎外、お前は許せん)
ごめんよ、みーこ…。
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