証明に成功してしまったかもしれない
おいしすぎるものを見つけてしまった。
早くも「イギリスはおいしい」が確定したかもしれない。
意外なことに、それは…ベーグルであった。
イギリスB級グルメを手に入れろ!!
猫カフェのためにBrick Laneに赴くことにした際、
知り合いのイギリス人から「近くに美味しいベーグルやさんがあるよ。
おすすめのメニューを教えてあげるね」と言われたので、寄ってみることに。
Beigel Bakeという、そのまんまの名前のお店で、見た目はちょっとぼろい趣がある。
中に入ると、眼光鋭いおばちゃんにじろりと睨まれる。こ、こわい。
しかしここで引き下がるわけにはいかんのだ!!注文するのだ!!
「ソルトビーフ(4£)とサーモン&クリームチーズ(2£)と…」
注文を唱えるたびにおばちゃんの目がどんどん険しくなっていく。
「(めんどくさい)」という気持ちがビシバシと伝わってくる。恐ろしい。
だが最後までこの呪文(教えてもらったおすすめメニュー)を唱え切るのだ!!!
「あ、あと、プレーンべーグル(0.3£)とチーズケーキ(0.7£)がほしいれす(震え声)」
よし!!最後まで唱え切ったぞ!おばちゃんが、どさっ!どさっ!とベーグルを詰めてくれた。
「ありがとうございやす~」ボヤッキーのような甲高い声でつぶやき、即時退散した。
苦難を乗り越えて
そのあと猫カフェにいって、あまりの猫の可愛さにしばらくベーグルのことは
忘れていたのだが、家に帰って、「そういやベーグル買ったな」と思い出した。
同時におばちゃんの冷たいまなざしを思い出し、ちょっとムッとした気分になった。
確かに4つも頼んだけど、あそこまで「イラッ」って感じを出さなくてもいいじゃん!!
なんか嫌なことがあったのかもだけど!!これでおいしくなかったら教えてくれた
イギリス人に文句を言ってやるぞ!!そして、ほとんど期待せずに、
一番の名物とのことである「ソルト・ビーフ」を袋から出した。
みてくださいこのダイナミックなビジュアル。
もはや挟むことを放棄されたピクルスにもののあはれを感じる。
お手並み拝見、とばかりに、パクリ、とかじりつくと…
圧倒的なおいしさが脳天を貫いた!!
数秒前に抱いていたおばちゃんへの怒りが吹っ飛んだほどの圧倒的おいしさ。
とにかくお肉がおいしい。ほろほろなのにぷりぷり。
塩気のきいたお肉と、しゃきしゃきとしたピクルス&
もちもちしたベーグルがしっかりとがぶり合う。
そして…やたら後を引く。正直美味しすぎる。
ちょっとあっためても天国がまってる。
(正直これを書いている間も食べたくてたまらない)
(横からのアングルも圧倒的…!!)
まじめに、これまでのイギリスの食事で一番シンプルに「おいしい」と思った。
アイスバインが好きな人だったら絶対好きだと思います。
思わぬ奇襲によろめきつつ
まさかこれほど美味しいとは思っていなかった。
むちゃくちゃ動揺しつつ、サーモン&クリームチーズに挑む。
これもやたらおいしい。ねっとりとしたサーモンが
クリームチーズと絡み合い妖艶な踊りを披露している。
もちもちベーグルは彼らの集うダンスホール。いつまでも踊りあかそう。
イギリスのサーモンは全般的においしいんですがこれはさらにおいしい。
なぜかわかりませんがサーモンのぷりぷりねっちり感と旨味が拡大している。
そしてこれも強烈に後を引く。口の中になくなると寂しくなってしまう。
当然他のお2方もおいしいわけでございます
こちらはプレーンベーグル。次の日のお弁当にしました。
ソルトビーフを見習ってターキーを2枚ぱんぱんに挟んで
「ピクルスは添えるだけ」も再現してみましたよ!!
…多すぎた(ボソッ)相変わらずベーグルはむちゃくちゃ美味しい。
ベーグルってこんなにおいしいものだったのか…。
紅一点(?)のチーズケーキさん。
優しいお味で甘さが控えめなので日本人にはありがたい。
味は普通でした。ただし、中国人の友達(甘党)におすそ分けしたら
めっちゃ激賞していたので、甘いもの大好きならまた違うかも。
今回の「おいしい度」判定
正直☆50個ぐらいあげたい。「☆5(天国レベル)」ですね間違いなく。
HPで見てみたら驚きの24時間営業なのでロンドンに来られる機会があれば
ぜひ行ってみてください。今となってはおばちゃんの冷たさもベーグルの尊さを
高めるスパイスのように感じられるほどの圧倒的実力。言葉が見つからない。
しかし、これでイギリスのご飯がおいしいということが早くも証明されてしまった…
と翌日、日本の友人に伝えたところ、「ベーグルってユダヤ料理では???」
というもっともな反論をいただいた。た、たしかに…!!
というわけで、引き続きイギリス料理を検証していく覚悟です(キリッ)
それにしても…もう一度あのベーグルが食べたい…(じゅるり)
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