ロンドン:イーストエンドフードツアー(ロンドン食ツアー感想③)

イーストロンドンを歩く

フランス人やユダヤ人、バングラデシュ人など

国籍豊かな移民が入れ代わり立ち代わり訪れては

豊富な食文化を残していった街、イーストロンドン

かつては治安の悪さ、街の雑然さが代名詞となっていたが、

再開発により治安も街並みもだいぶ様変わりしつつある。

そんなイーストロンドンの食ツアーに参加してまいりました!!

毎度毎度利用したのはGet your Guideであります!!

さあ、ツアーの始まりだ!!

ツアーはイーストロンドンのSpital Fields Marketというところから始まる。

いかにも物知り!!という感じの陽気な眼鏡のお姉さんに連れられていざ出発!

まずは古い銀行を改装して作られたSt. John」というお店へ足を運びます。

元々銀行だった雰囲気を大切にしているとのこと!

なるほど、確かにBGMはかかっておらず、内装もシックだ。

nose to tail(豚を食べつくす!)という信念を掲げており、

豚のあらゆる部位が食べられるそうだが、今回いただいたのは…

お店の代表料理、ベーコンサンドイッチである!!

なんと具はパンとベーコンのみ。潔い姿勢いいですね。

トマトケチャップは自家製で、味に深みを与えてくれる。

※グループで行ったので切られているが、実際はこの4倍サイズである

ベーコンサンドイッチの余韻に浸りつつ、次はこの一帯で最古のレストラン、

The English Restaurantへ。名前からそのまんまである!!

まだこのあたりの治安がとても悪かった時代に再生事業第一号として登場した。

外装・内装ともに18世紀のものを使うことを心掛けていてとてもおしゃれ!!

ここでブレッド&バタープディングをいただくことに!!

バターを塗った食パンを切ってカスタード液をかけて焼く

という、超絶高カロリー食品である(^^;)

貧しい家庭が多かった昔、使える材料が限定されている中、

古くなった食パンを食べきるために編み出されたそうだ。

カスタードがきいており、プリンみたいで美味しい!!

とろとろサクサクもちもちふんわりと食感も多彩で飽きない。

歴史ある建物が立ち並ぶ

幸せな気持ちで店を出て、引き続き歩いていく。

ガイドさんが特徴的な建物を見かけるたびに解説してくれる。

こちらは、このあたりがユダヤ人街だったころに貧しいユダヤ人に

スープを配布していた場所(現在はアパートメントだが外装がそのまま)。

続いて、貧しい人のためのシェルター(女性用入り口)。

なんと今は学生寮である。ジャック・ザ・リッパ―の犠牲者の一人は

ここを出た直後に襲われ、亡き人となったそうだ…。

ヘンリー8世の窓税に対抗してふさがれた窓の家も残っている。

いつまでも歴史の余韻に浸っていたいが、ごはんも食べたいので

Spital Fields Marketに戻ってきた。お目当てはフランス人移民が

1902年に創業したチーズのお店、ANDROUETである。

ずらりとチーズが並ぶ姿に心躍る!!

スティルトンチーズとチェダーチーズを試食させてもらう。

青カビチーズなんだかんだで好きである…ワインが欲しいぞ…

続いて、Poppiesというフィッシュアンドチップスのお店へ!

フィッシュアンドチップス、サクサク揚げたてでおいしいです!!

相変わらずたっぷりポテトついてくるな~でもポテトもアツアツでおいしい!!

元々フィッシュアンドチップスは新聞紙にくるんで渡される食べ物だったのだが

衛生規制が厳しくなり現在では禁止されている。それを受けて、このお店では

自前で新聞紙っぽい紙を印刷してくるんでくれるのだが、その「新聞紙」には

わざわざ1950-60年代のニュースが印刷されている!!雰囲気づくりに感心。

だいぶお腹がいっぱいになってきた。もともとフランス人街だったあたりを歩く。

フランス人たちはアイルランド人とのシルク競争に負けてしまい、ほとんど今は

出て行ってしまったそうだ。なお、近くにジョナサンブライスさんの家があるらしい。

たどり着いたのはパブ!

The Pride of Spital Fields」という名前が格好いい。

トルーマンエールとシードルをぐびぐび。乙ですなあ。

しかしここはなんといっても「パブ猫」で有名!

日本の広報誌でパブ猫1位に輝いたんだそうだ!!

お餅になっておられました。可愛い(デレデレ)

ロンドンの猫は日本猫より太ってる気がするなあ。

だいぶおなかいっぱいになってきましたが

しかし、カレー屋さんも当然行きます。イーストロンドンだからね!!

ブリックレーンのバングラデシュタウンエリアに歩を進めます。

ALADINというお店に入店。雰囲気のあるお店である。

野菜のカレー、チキンのカレー、ラムカレーを食べさせてもらった。

(写真はチキンカレーとラムカレーを食べているところでございます)

おいしい…やはりインド料理にはずれなしだ…お腹いっぱいだけど!!

ツアーの参加客のひとりが辛いカレーを食べられなくて、甘いカレーに

してもらっていました。そういう可変も効くのはありがたいですな!

そして…わかってました(期待してました)があのお店へ向かいます。

そう、ベーグルベイクである。

ソルトビーフについてはリンク先の記事で取り上げたので、

今回はおばちゃんたちがビーフを挟んでいるところを激写してみました!!

やっぱりはみ出さないようにする気はないということがわかった。豪快です。

ソルトビーフは相変わらずむちゃくちゃ美味しいのだが、

もう本当にはちきれそうなくらいお腹がいっぱいである。

ボックスパークという小さなお店が寄り合っているところを抜けていく。

なんとツアーの最後はピザ屋さん(Pizza East Shoreditch)!

えっ、ピザ入らないよとツアー一同おののきながら入店します。

かつて倉庫だったということで内装は非常におしゃれ!船の中みたいである。

紅茶とキャラメル+チョコレート+生クリームケーキ(パイクラスト)を食べる。

おお~さすがにピザじゃないのねと安心したのもつかの間

あっまい!!脳天にしびれるような甘さが走ります!!

カラメルとチョコレートが競うように甘さを足してきて

生クリームがこってり感もプラス、これピザに負けてないこってり感だぞ!

さすがに満腹だったが意地で食べきりました。食べ物を残すわけにはいかない!

ツアーの最後に廻ったお店の場所を記した小冊子をくれたのはありがたかった。

歴史もわかるいいツアーだったので、おなかに余裕を持った状態でぜひ参加してみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

たかうじ

ひょんなことからイギリスに2年滞在することとなった食欲優先主義の社会人。イギリスのおいしいものを食べまくるぞ!と期待に燃えていたところ周囲から「いやいやまずいものしかないだろ」「いぎりすw痩せられるねw」「ウナギのゼリー寄せが名物とか笑える」などの心ないコメントを寄せられ、このブログを立ち上げる(そしてイギリスにも美味しいものがあることを証明して周りをあっと言わせる)ことを決意するのであった…。いま、真実を見極める旅が始まる!!