英国人は牡蠣がお好き
(肉!!+ポテト!!)×99というイメージのある英国料理であるが、
サーモンやムール貝等の海鮮も意外とよく食べられている(高めだけど)。
特に、生牡蠣は好きな人が多いらしく、オイスターバーをよく見る。
その証拠(?)に、英国には牡蠣関連のエピソードがたくさんある。
●古代ローマ人から「英国サイアクだけど牡蠣だけは美味い」と言われた
●栄養価が高いので産業革命後、都市部に流入した労働者階級もよく食べていた
●シェイクスピアの有名な台詞「The world is your oyster(世界はあなたのもの)」
●ホームズも「瀕死の探偵」で「なんで海の底は牡蠣で一杯にならんのかね~」と言及
●ボンド映画の悪役も牡蠣を食べてた気がする(確か「黄金銃を持つ男」だったかと)
●Mr.ビーンにも生牡蠣をムシャムシャするエピソードがある(ただしすごく辛そうw)
●地下鉄の定期カード(日本でいうSuicaやPasmo的存在)の名前が「オイスターカード」
(wikiの画像)
OYSTERMEN
というわけで、そんな百花繚乱の英国オイスターバーの中でも
おいしいと人気な「OYSTERMEN」というレストランに行ってきました!
名前的に、マッチョメンが牡蠣食いねえ!!って咆哮しているのかと思ったら
お店の中はすごく清潔で明るい雰囲気で、内装もすごくおしゃれである。
マットさんとロブさんの友情から生まれたのでこのような名前らしい。
まあそうですよね(ホッ)というわけで早速生ガキをオーダーしちゃうぞ。
生ガキが来るまで、「オイスターショット」というドリンクを呑んで待つ!!
ブラッディメアリー+生ガキ+レモンというすごいカクテル(?)だぜ。
意外にも(失礼)冷製トマトスープ(牡蠣入り)って感じですごく美味しいです。
そして…ついにやってまいりましたよ!!The world is your oyster!!
(3人で行ったので3つあります。1個2£(300円)ぐらい)
海のミルク、牡蠣さん、相変わらずのお美しい姿である…
期待に震えつつ、ちゅるりん、と口の中にオイスターをスライダー。
柔らかでコリっとした牡蠣が、レモンやお酢と共に口の中いっぱいに広がり、
口内を竜宮城に変えてから、喉の奥へするりと気持ちよく下っていく…(恍惚)
快感すぎる。生ガキのある人生、最高です。
つけあわせに頼んだパンもよい!!海藻入りバターは初めてだけど、
やさしい海の香りと塩気、ほのかな甘みをバターに与えていて、◎あげたい。
寒い日だったので、あったかいイカのスープも頼んでみました。
イカがうどんみたいになってるけど、コリコリしておいしいぞ!!
スープにしっかりとイカのうまみがしみ込んでいて、あったまりおいしい!
…しかし、このお店の本当の実力発揮は、ここからなのだ!!
そう、このお店の最大定番メニューは、カキではなく、カニなのだ。
マットさん、ロブさん、どうしちゃったの!?と思うかもしれないが、
実際にいらっしゃったカニ(3人分サイズ)をご覧いただきたい。
ド迫力である!!
ほじりんぐするアイテム+カニばさみもしっかりついてくるよ。
3人とも無言でしばらくカニをホジリング、ダウジング、ドリリング。
大味なのでは…と内心危惧したが…おおおおおおおいいいしいいいい!!
プリプリとした身。そしてなんといってもカニだけに出せる、あの旨味。
カニみそといっしょに食べるともうあのカニがカニカニしてカニなんです!!
まさかロンドンでこれほどおいしいカニを食べられると思っていなかったので
1秒でカニうま…ほじる…カニうま…もっとほじる…しか考えられない状態に。
OYSTERMENに来てまさかカニ人間に進化してしまうとは…恐るべし…!!
あ~ごはんがほしい!!カニの甲羅にごはんを入れてカニみそこそげとりたい!!
最高だ…!!東京オリンピックに競技「カニほじり」を導入すべきだ!!
そんなカニマインドでカニをすっかり食べつくした後は、イチジクのデザート。
カニをむさぼりくらった後の甘いものはええですのう…(^^)
なんとお会計までカキの殻がそえられて出てくるという徹底ぶりに
幸せになりつつ、1人あたり約40ポンド(6,000円)を支払うのでした。
今回の「おいしい度」判定
☆5以外にない!!文句なしです。降参です。
海産物大好き民族・日本人の心を暴力的にわしづかんでくる
おいしいカキとカニのお店でございます。
もちろんお値段はおいしくないですが、これだけおっきいカニを
モリモリむさぼれると考えれば相応の値段だと思います。
シェイクスピアさん、世界は牡蠣だけでなく、カニでもできてました…!!
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