お好み焼き、それは郷愁を誘う味
お好み焼き。その言葉を聞いただけで、頭の中がソース色に染め上げられる。
ジュワジュワ…と心地よい音楽を奏でるお好み焼きをさっくり切り分けると、
マヨネーズとソースが鉄板に滑り落ちてシュワシュワシュワルツェネッガー。
お皿宮殿の上に慎重にご招待し、口に運ぶと…大乱闘スマッシュブラザーズ。
キャベツと小麦粉のステージの上で、豚肉の旨味が口内に染み渡り、
エビやイカが舞い踊り、鰹節×青のり×ソース×マヨのコンボが炸裂する。
あっという間にK.Oだ(安西先生…スマッシュブラザーズがやりたいです…)。
ロンドンにてお好み焼きを食らう!
そんな日本人の心を激しくそして優しくかき乱してやまないお好み焼き、
一か月に一回は急に食べたくなるときがくる。ああ、ロンドンでも食べたい!!
というわけで、急遽お好み焼き強化プログラムを編成し、探索の旅に出かけた。
今回のお店は「OKAN」。ロンドンの中心に居を構えるつわものである。
小さめのお店の中に入ると、昭和日本の下町食堂な雰囲気が広がっている。
さっそく、「おつまみ」を何品か頼んでみる。焼きしし唐、キュウリの漬物、
肉巻きアスパラ、ポテトサラダ…。なつかしの品々が目と舌をたのしませてくれる。
しかし、ここでおなか一杯になっている暇はない!!
気を引き締め、本命・お好み焼きさまの到着を待つ。
そして…ついに至福の時が訪れた。
お好み焼き大明神が、その神々しいお姿をあらわされたのだ。
この丸いフォルム…立ち上る湯気にゆらめく鰹節…満点!!(フライング)
こんなとき、いつも思い出すことがある…
夏の日のはかない思い出…
扇風機回しつつホットプレートでお好み焼きを焼いて…
さあできた!!と思って青のりと鰹節をどさーっとかけたら…
扇風機の風で9割がた父の顔にかかってしまった…
そんな夏の日の追憶を頭の片隅に押しやりつつ、お好み焼きを切り分ける。
そっと口に含むと、キャベツがたくさん含まれたやわらかな生地がほどけ、
今回のメインキャラクター・豚肉とキムチが至福のハーモニーをかなでる。
目を閉じれば、そこはお好み焼きと私だけの世界。完全なる円環の中たゆたう…
まだデュエルは終わりじゃないZE!!
しかし!!ここで終わりではないのだ!!賢明なる読者諸氏はお気づきであろう。
そう、お好み焼きというものは、焼きそばと組み合わせてこそ至高!!究極!!
当然頼んだ(^^)しかも焼うどんまで頼んでしもうた…
しかし意外にもこの焼うどんがソースが絡んでとてもおいしく
麺ももっちりしていて豊潤な大地母神にだきしめられるようで
個人的には焼きそばより焼うどんの方が好みであった。
策士、策に溺れるとはこのことか…(?)
さすがにおなか一杯になったことと、非常に繁盛しているお店で
1時間ほどで入れ替え制方式だったことから、ここで打ち止めとなった。
(…といいつつ、帰りに近くで開催されていたクリスマスマーケットで
エッグタルトを食べてしまったのは秘密にしておいてください)
今回の「おいしい度」判定
温度過激派(熱いものは熱く食べたい!!)としては
鉄板にお好み焼きが乗っていないのはどうしてもマイナスなのだが、
それでもあったかい雰囲気と日本感あふれるたくさんのごはんたちに
心も体も温めてもらったので、判定は「☆4」とさせていただきたい!!
お値段がお手頃なのもありがたいぞ!!(1食20£(3000円)ぐらいでいけそう)
ちなみに予約は日本語でできます。
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