さあパジャマを脱いだらお茶のもう
クリスマス当日。
朝11時ごろ、(前夜夜更かししたため)のそのそと起床した我々は
早速イギリス人の「生命の水(アクア・ヴィタエ)」として知られる
紅茶をいただいておったのじゃった(ちなみにイギリス人は何も言わないと
100%ミルクと砂糖をいれてくるのでいらないときははっきり言うべし)。
するとおじいちゃんが「本日の朝食はすごいマシーンを使う」と宣言。
いったいどんなマシーンなんだそれは…
なるほど、卵をここにいれて、蓋をして
下にいれたお水を沸かしてあっためると
卵に熱が入っていって
とろーりポーチドエッグの完成!!
なるほど、たしかにハイテクである!!
(ポーチドエッグ作成にのみ圧倒的特化した仕様に
なんだかとてもイギリスらしさを感じてほっこりする)
そして親戚たちが集合、プレゼントオープン
朝食が済むとすぐに近くのお孫さんのお家に移動することに。
最近誕生したばかりのひ孫の顔を見に行くそうだ。
用意してあった大量のプレゼントを袋に詰めるお手伝いをする。
そして、お孫さんのお家を訪問。
親戚の方々や曾孫さんと楽しくプレゼントをあけていく。
見ている感じ、
〇赤ちゃんや小さい子にはおもちゃ
〇大きくなった子にはある程度のお金や本
〇大人同士はジャムやパズル、ボードゲームなど
をプレゼントし合っているようで、なんというか、
日本のお年玉・お歳暮の感覚に近い 😀
親戚が集まるところもとってもお正月ですよね。
特に「おお」と思ったのはこちらの小さい子向けプレゼント。
なんと「サンタがストックポートにやってきた」という絵本で、
ストックポートの地名や名所・旧跡の名前がサンタの経路として
ちりばめられているのである。これ多分全国の街ごとにあるんだろうな。
日本で言ったら「サンタが東京にやってきた」みたいなかんじで
東京タワーとか浅草寺とかを巡りながら来る感じだろうか。
クリスマスディナーの始まりだ!
感動しつつ家に戻ってくるとすでに午後三時ぐらいになっていた。
おじいちゃんが「よし、ディナーの準備を始めるか!」と席を立つ。
一個一個食材を説明してもらった。こちらは「みんな嫌いなんだけど
クリスマスには義務として食べなければならない」でおなじみの
ブリュッセルスプラウト(芽キャベツみたいな感じ)。
エプロンを貸してもらい、調理をお手伝いさせていただく。
…しているうちに午後5時ぐらいになり、ディナーの準備が整った!
この切り分けやほぐしはおじいちゃんの仕事ということらしく
(一家の家長がするということみたい)、そういえば実家でも
おじいちゃんがお屠蘇の作成はとりしきってたなと思う…より先に
とにかく湯気をあげるターキーとハム、そして野菜たちをパクつく。
どれもオーブンで香ばしく焼かれていてとても美味しい!
そして確かにブリュッセルスプラウトはぐにぐにしていて、
なんというかなんというか確かに嫌われる理由はわかる 😐
いやーお腹いっぱい!と思っていると
パクパク食べてすっかりお腹がいっぱい、時刻は夜7時ぐらい、
は~のんびりした気分だなあと思っていると、おばあちゃんが
「クリスマスだから〇〇〇インブランケットを食べないと」と
なにやらオーブンでごそごそしだした(うまく聞き取れず)。
そして出てきたのは…
…ソーセージがヨークシャープディングにのっている。
ここでひらめいた。そうか、つまりこれは
「ジーザスインブランケット」(毛布にくるまったイエス)
という料理に違いないッ!!イエスがゆりかごに入ったのを
ソーセージをヨークシャープディングに入れることで再現するとは
なるほどなるほどなかなか乙ですなあ、とおばあちゃんに話しかけると
全然違った。 😯
「Pigs in a blanket」(毛布にくるまった豚)でした。そのまんまでした。
まあ確かに赤ん坊ジーザスをぱっくんちょっていうのはおかしいよね 😳
これもクリスマスの定番料理(アメリカから来たらしい)だそうな。
お腹いっぱいだけどそうと聞いたら食べるしかないぜ!!
おいしいんだけどすっごい脂っこいぜ 🙄 🙄 🙄
また、「忘れてた」ということでここでクリスマスクラッカー登場。
これも非常にイギリスならではのものなのであわせて紹介します。
両方から2人の人が引くと控えめにパーン!ってなって
中からちっちゃいおもちゃ(値段でおもちゃグレードが変わる)と
クリスマスクイズと紙の王冠(食事中に着ける)が出てくる。
クリスマスクイズはこんなかんじ。
Q:Which Christmas food is always cold?
(いつも寒い寒いと思ってるクリスマスの食べ物はなーんだ)
A:Pigs in blankets!
(毛布にくるまった豚だよ!!)
※毛布にくるまってるってことは寒いってことだから
まあ…要はあれです、ダジャレです!!(キッパリ)
そもそもクリスマスクラッカー自体、
長いクリスマスのディナーを盛り上げるために用意されたものらしい。
親戚の集まりとかでなんとなく話題が途切れて「…」ってなったときに
パーンってやってクイズとかで盛り上がってお茶を濁すというわけだ。
ダサクリスマスセーター(イギリスではChristmas jumperという)同様
クリスマスクラッカーは英国特有の文化で、アメリカやオーストラリアには
ないみたいである。まあアメリカでワーってなる感謝祭もイギリスでは
全然祝われてないしそこらへんはなんだかんだで違う国ということですな。
クリスマスクラッカーに入っていた眼帯をおじいちゃんに着けて遊んだり
入っていたお花をおばあちゃんに持たせてご臨終シーンを撮ったり(ひどい)
している間にクリスマスの夜はふけていくのでありました…(26日編に続く)
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